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「グリムガーデンの少女」感想

これは、妄執に呑み込まれ、
人生につまづいた少女たちの、祈りと再生の物語
 公式HPより
『グリムガーデンの少女』を応援しています!
重いものを背負ったヒロインと主人公たちの人間ドラマ。

自分自身の影を認めたくなかった桜子 幸運を得て逃げるようになった千歳
自分の殻に閉じこもる由真 掴みどころのないお手伝いさんの白雪
物語の鍵を握るミステリアスな少女・ルナ
グリムを持った少女と交流し何かが変わっていく冬児。

彼女たちを縛りつけるグリムとは一体なんのなのか。
理不尽な世の中で彼らが掴んだものは?


監督官になった主人公が特殊能力を持った少女たちと交流を深めていくお話。
少女たちの事情・主人公の過去・世間の魔女への扱いなども絡めて進行して行きます。
彼女たちの生き方、罪滅ぼし、そしてグリムの意味。
メインは主人公と魔女であるヒロインとの触れ合い。
展開はシリアスまっしぐら。えぐい描写も満載ですのでその辺がダメなひとは厳しいめ。
良い作品でした。良い作品なのに埋もれちゃってる感じが実に惜しい。
トゥルーエンドの勢いは他作品に負けてないと思います。

続きから微バレありの感想です。


・構成
伏線などは所々にちりばめられていますが
メイン三人のシナリオは本筋とはちょっと離れたシナリオ。
ロックがかかってる白雪ルートはトゥルーへの布石。 
主人公が追い求めてきた事件の真相についてはトゥルーエンドでまとめられています。


・シナリオ
小魔女作品やカルタグラなどを手掛けた飯田和彦さんが担当。
地の文は淡々としてるけど心をえぐる展開を入れてくるのが印象的でした。
けっこう予測がつかない場面があって面白かったです。
最初、壮絶なバトル展開とか世界問題まで発展するのかなと身構えたのですけど
展開はそんなに大きいものではなく
あくまでヒロインやその周辺の問題解決って感じでした。
お話はさっぱりとキレイにまとめられています。
個別EDが少しあっさり気味だけど決して悪いわけではないです。
大風呂敷を広げすぎてまとめられないよりはいいのではないかなと。
各ヒロインのシナリオのバランスが良いですし。

ただ中盤にシーンを固めすぎかなとは思いました。
それでテンポ悪くなってる部分がありました。


トゥルーエンドは真相の究明。伏線などがキレイにまとまっていて良かったです。
終盤は手に汗を握る展開の連続。目が離せませんでした。
ただトゥルーエンドは冬児と真ヒロインと裏方の話がメインだったので
もっとメインヒロインを絡ませて欲しかったです。


・ビジュアル
CH@Rさんが担当。PCゲーム原画メインはお初。
好みが分かれる絵柄だと思うんですけど私的にはかなり好みの絵柄です。
線がシャープなのにお胸はたゆんたゆんというギャップ。これが噂の乳袋。
癖は強めだけど表現がお上手です。キャラの動きが上手。
立ち絵差分はそこそこ。白雪の顔芸と若葉さんのドリルにご注目。

塗りは淡い感じで作品の儚い雰囲気をよく表わしてると思います。
一枚絵も丁寧に仕上げてあります。
ただモザ処理が残念でした。あんまり気にしないタチなんですが
グリムのモザ処理は大きすぎてヒロインの顔まで隠れてしまうのが勿体ない。
でもお尻のぼかしは薄いような気がするしどういう基準なのか謎です。

SD絵は あぼしまこさんが担当。さくらさくらやぶらぶらのSDを描いてた方。
変わったSD絵を描く方ですがすごく可愛いです。


・声優
メインは有栖川さん・奏雨さん・美月さん・藤咲ウサさん・水崎来夢さん。
事務所の関係でちょっとlightぽっいキャスト陣。
それぞれ熱演されています。泣き声や叫び声がとても多い。
有栖川さんとウサさんは普段声が高めな役多いですがグリムでは低めのボイス。
悪役側の方々の演技も素晴らしくて。憎らしい!(褒め言葉)
なんといってもルナ役の水崎来夢さん。
ルナという難しい役をきっちり演じられていたと思います。


・音楽
eufoniusが担当。
メインはしっとり系。切なげな響きの音楽は心に響きますね。
緊迫した時の音楽も心が震えます。
OPはイントロからグッとくるし歌詞も力強くグリムという作品に合った曲だと思います。
あとOPにはアレンジverがいくつかあるのですがこれがまた良い感じ。
エンディングソングがないのは諸事情?
せめてトゥルーはOPとは違うものを用意して欲しかったです。

・主人公
クールにみせかけて熱血系で体当たり系主人公+むっつり。
なんというかすごく大人な主人公。非情になりきれていないのが良いと思います。
というか飛鷹先生は魔女とか関係なく女の子には優しくする主義なんですね。
ただ甘いというだけではなく大人ゆえに割り切ってる部分がまた良い。
器も大きいし頭の回転も速くて
いざってときの行動力がすごいし良主人公だと素直に言える。
身体能力すごすぎだけど
特殊体質の女の子を相手にするにはこれぐらい強くないとですね。

・登場人物
桜子。外見は凛々しいお嬢様系だけど中身は割と純な女の子。
主人公とは昔馴染みで小さい頃の話を引き合いに出されて照れるのが可愛い。
強そうにみえて打たれ弱いというところも可愛いですね。
ルートは自身の強さの証明や実家の問題について。何気にボコられ担当。

千歳は大雑把にみえてよく考えて動いてたりします。
お調子者だし問題を後回しにしちゃうものぐさな面もあるんだけど憎めない。
序章の問題解決後にものすごい懐いてくるのが可愛い。
ルートは友人である碧が千歳の逃げてきた過去の決着に絡んでるくる感じ。

由真は控えめだけど体の自己主張は強めで妄想豊かなえろえろ女子です。
自分に自信がなく必要以上に頑張ってしまう頑張り屋。
ルートは今までひどい目にあってきた彼女が再び他人を信じられるようになれるか。
彼女の家庭問題が鍵となってます。

白雪はミステリアスな面もあるけど基本は毒舌とボケが冴えるキャラでしたね。
白雪とヒダカ先生の漫才は暗い物語に光を照らしてくれました。大げさ。
あと普段は毒舌だけどデレたら可愛さ倍増です。なでなで要求するところに悶えた。
ルートでは仔狸の世話をしたり桐原代表との関係を悩んでみたり。
失われた過去の記憶に触れた時、物語は新たな局面へ。

若葉さんは荒ぶるドリル。高飛車お嬢さま風で濃いキャラしてます。
悪だくみするけど根は良い子なので憎めません。
非攻略キャラだけどメイン食いそうなくらい際立ってます。

桐原代表はガーデンの頑張るお姉さん。白雪の保護者でもあります。
どのルートでも頼りになる存在でしたが特に白雪ルートでの活躍が良かったです。
三十路一歩手前で婚期を逃してるところは...頑張れ。

他サブキャラでは桜子のお兄ちゃん涼彦さんが意外な活躍してくれてお気に入り。
ただ物語にもう少し『樫の枝』が絡んでくれても良かったと思うのです。
千歳の友人・碧ちゃんもなかなか変人で良かった。
良平はなんか嫌えない。かなりひどいし食えないはずなんですが。
あとこの作品のシスコン率。

ルナはムービーから真ヒロインな雰囲気を醸し出していましたが
本当に真ヒロインでしたね。
正体は序盤から察することが出来ると思います。
生まれた時から欠けていてそれを手に入れようとして全てを失った子。
境遇的に歪んでしまっても仕方がない。
今まで犯してきた罪。それは簡単に覆すことは出来ないと思います。
それでも私は彼女には頑張って生きて貰いたい。
ずっと背負っていくことが償いなのだから。


・まとめ
償い 弱さの克服 過去への決別 そして掴んだささやかな幸せ
伝えたいテーマがはっきりしてる作品でした。
全体的に淡々としていてもっと濃く描写して欲しかった部分もあったのですが
飛鷹先生の活躍が格好良いし ヒロインが悩みながらも懸命に生きていていく
シナリオはシンプルながら心に響くモノがありました。


叶うことならあかべぇ系でまた飯田さんシナリオの作品をお願いします。
同じ世界観の作品とか出ないかな。番外編で『樫の枝』の活躍とかみてみたい。

[ 2013/10/22 19:12 ] 製品版・感想 | TB(0) | CM(-)
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